歯を失う原因の1位は!?
口のトラブルと言えば虫歯というイメージが強いですが、歯周病が歯を失う原因のトップです。特に歯周病と虫歯は「歯を失う2大原因」と言われ、注目されています。
今回は「歯を失う原因TOP3」の原因や対策についてご紹介します。
歯を失う原因第3位:破折
破折とは、歯が折れたり割れたり、欠けたりすることです。
破折はケガや事故によっておこるものもありますが、硬いものを噛んだり、歯ぎしりやくいしばりも原因となります。
ケガや事故を予防することは難しいですが、硬いものを食べ過ぎないようにしたり、歯ぎしりやくいしばりはご自身の意識や、ナイトガード(夜用のマウスピース)などで予防することができます。
破折は接着したり埋めたりすることで治療できる場合もありますが、割れ方が複雑な場合等歯を残すのが難しい場合があります。特に神経を取った歯は、健康な歯に比べて破折のリスクが高くなります。
歯を失う原因2位:虫歯
虫歯は、お口の中にいるミュータンス菌などの細菌が糖分を栄養にして酸を作り出し、その酸によって歯が溶けてしまう病気です。虫歯が歯の神経に達すると痛みを伴い、やがて歯を失ってしまいます。
虫歯は、進行するほど歯を削る量が多くなり、麻酔が必要になったり、詰め物から被せ物になるなど、治療が大掛かりになります。また、歯は削れば削るほど弱くなってしまいます。
初期の虫歯であれば、歯の再石灰化を促すことで削らずに済むこともあります。初期虫歯はご自身で見つけることは難しいので、歯科定期健診で早期発見・早期治療が大切です。
歯を失う原因1位:歯周病
歯周病は、プラーク(歯垢)や 歯石の中の細菌により、歯を支えている骨や歯茎などの組織が破壊される病気です。歯周病は、自覚症状がないまま進行が進み、気が付いた時にはかなり悪化してしまっていることも。放っておくと最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
お口だけにはとどまらず、⻭茎の炎症に関連した物質が⾎管を経由して体中に⾏き渡った結果、糖尿病や動脈硬化、⼼臓病、低体重出産 など様々な疾患を引き起こします。
歯周病は初期段階で、歯科医院でのクリーニングなど正しいケアを行うことにより回復に向かうこともあります。
〈まとめ〉
今回は歯を失う原因TOP3をご紹介しましたが、健康な歯を維持していくためには、継続的なケアが重要です。衛生士によるケアだけでなく、歯磨きや生活習慣の指導、セルフケアすることで、よりお口の健康を保つことができます。